仕事がうまくいっていないと、毎日の生活とはつらいものです。
それを打破するために、今は転職活動をしていますし、以前でしたらスキルアップなどにも取り組んでいました。しかし、結果として充足した生活はここ数年得られていないため、心が折れそうになるときもたびたびあります。
そんなことから、「心が折れない○○の方法」みたいな本を時々読んでみたりもしていたのですが、読んでいるときはなんとなくそれっぽい気になったとしても、どの本でも結局あまり効果を感じませんでした。
そこで、転職活動をしながら、この点についてもなんとかならないものか考え続けていました。本心ではすぐに会社を辞めたい。しかし、今やめてしまっては転職活動で不利なことはわかっている。なんとかそこをうまく抑えるための方法です。これは人それぞれ方法は異なると思いますが、私は最近それなりに有効な手段を見つけました。それは「仏教の考えを生活に取り入れる」です。
若い頃、家になぜ仏壇や神棚を置いているのかよく理解できませんでしたし、「宗教団体に入っている人って一体なにを考えているんだろうか?実体のないものに祈って意味あるの?」とずっと思っていました。
しかし反面、世間に宗教がここまで影響を及ぼしているということは、長い年月を経過してもなお必要とされているものだから、自分が成長すればなにかわかるかも、とは思っていました。
そんな中、ついに最近、理解できる入り口に達したようです。人生経験をある程度つんで悩みを抱え、自分の力だけではどうにもならないときの救済手段が宗教であるということを実感を伴ってわかった気がします。
最近なんとなく仏教が気になりはじめ、仏教関係の本を読み始めたところ、「専修念仏」「他力本願」といったような浄土宗・浄土真宗系の教えや考え方が自分にしっくりくることを感じました。ざっくりいうと「念仏を唱え、阿弥陀如来に全ておまかせする」ということです。(相当ざっくりですので、誤解しないでください)
自分ではある程度頑張ってやることはやっているつもりだし、それでも事態が好転しないのはもうそういう運命だとしか思えないし神頼みしかないよな。。。などと心のどこかで思っていたので、まさに私の為にあるような思想でした。
仏教というと、「禅」「修業」みたいなイメージがあると思うのですが、それが全てではありません。これもおおまかですけど、「念仏系」「禅系」に日本のメジャーな仏教は分かれているんですね。禅はどうしても念仏よりも敷居が高いです。(私だけ?)
ということで、困ったときには南無阿弥陀仏を唱え、事態が悪かろうとも阿弥陀如来のお導きであり、阿弥陀如来を信じて頑張り続けていればよいほうにいくだろうと考えることにしました。いまのところこれがうまくいっていて、相変わらず毎日の生活は嫌でしょうがないですが、これまで読んだどの「心を強くする」本よりも効果をあげています。
本格的に仏門に入ったり、宗教にどっぷりつかるつもりは全くありませんが、宗教の考えを暮らしに取り入れることは、生きるうえでの助けになると実感しています。
いくつか仏教に関する本を読んでいますが、タイトルは思いっきり軽いですけど、みうらじゅんさんの「
マイ仏教 (新潮新書)」は私みたいにライトに仏教を生活に取り入れようと考えている人には非常に参考になるよい本です。なにげに名著ではないかと思います。
そのほか、以下の本などもよかったです。
○○宗って沢山あるけど、一体何が違うの?と漠然と思いながら生きてきましたがこの本でかなり解決しました。
浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)浄土宗と浄土真宗の開祖についての本ですが、写真も多くて読み物として面白いです。
公務員試験では日本史や思想といったジャンルもあるのですが、こういった本を平行して読むと学習のほうも興味を持って取り組め、理解も深まりました。
仏教入門 法然の「ゆるし」 (とんぼの本)仏教入門 親鸞の「迷い」 (とんぼの本)